みなさんは、自分のターンオーバーの周期を、知っていますか?
ターンオーバーの周期は、約28日と言われていますが、実は年齢によって変わってくるのです。
今回は、自分のターンオーバーの周期の目安が分かる計算式や、お肌が入れ替わるサイクルの速さによって、どのような肌トラブルに繋がるのかを解説していきたいと思います。
ターンオーバーとは?

ターンオーバーとは、ご存じの方も多いと思いますが、お肌の新陳代謝のことです。
私たちのお肌が常に良い状態を保てているのは、ターンオーバーが、正常に働いてくれているおかげなのです。
私たちのお肌は、大きく分けると、角質層の一番奥にある「真皮」と、表面にある「表皮」の層になっています。
一番奥の層で作られた細胞は、少しずつお肌の表面へと上がってきて、古い角質はそれに伴い、排出されていくのです。
この一連のサイクルの事を、ターンオーバーと呼びます。
ターンオーバーのサイクルは、健康なお肌を保つためには、なくてはならない働きです。
お肌の表面が傷ついても、時間の経過とともに治っていくのは、ターンオーバーのおかげなのです。
ターンオーバーの計算式は?

さて、みなさんはターンオーバーの周期を計算する「計算式」というものを、ご存じでしょうか?
ターンオーバーの周期は、約28日と言われていますが、この数値は20歳代でのサイクルを指しています。
ターンオーバーは、年齢と共に遅くなると言われていて、実際のターンオーバーの周期は、自分の年齢×1.5(2.0)の計算式で出すことが出来ます。
多少の個人差はありますが、この計算式で、自分の年齢に合った、だいたいの周期を出すことが出来るのです。
ターンオーバーが早い場合の肌トラブルは?

では、ターンオーバーが早い場合の肌トラブルには、どのようなものがあるのか見てみましょう。
肌がテカる
ターンオーバーが早くなると、次の細胞が出来る前に新陳代謝が行われてしまうので、皮脂の分泌が過剰になります。
お肌内側の水分が足りない状態になることで、皮脂で補おうとするからなのですが、結果として、肌表面のテカリが目立つ肌トラブルに繋がります。
ニキビや炎症が起きやすくなる
ターンオーバーが早まり、通常より未完成の状態で生まれた細胞は、非常に薄く水分保持力が弱い特徴があります。
肌を守るためのバリア機能も弱いので、お肌にハリや潤いがなくなり、ニキビや炎症を起こしやすくなるのです。
毛穴の黒ずみが目立つ
お肌の生成よりも、ターンオーバーが早いと、古い角質がきちんと排出されない為、お肌に老廃物が残ったままになってしまう事があります。
そのため、毛穴に色素が沈着しやすくなり、黒ずみが目立つようになってしまうのです。
ターンオーバーが遅い場合の肌トラブルは?
ターンオーバーのサイクルが遅いと、お肌のトラブルの治りが遅くなります。
肌のくすみや、ごわつき
ターンオーバーが遅くなると、本来排出されるはずの古い角質が、皮膚にとどまってしまうので、ごわごわした状態になってしまいます。
このような現象を、「角質肥厚」と呼びます。
角質肥厚のお肌の状態はというと、表面がごわごわ厚ぼったくなり、スキンケアなどの栄養成分も浸透しづらくなってしまいます。
見た目にも分かる肌荒れを起こしますし、色素沈着でお肌がくすんだように見えてしまうのです。
お肌が水分を吸収できず、かさつきのある肌になる
古い角質は、ずっと留まっていると毛穴をふさいでしまいます。
毛穴がふさがっていると、どんなにスキンケアをしっかりしても、成分がお肌に浸透せず、保湿も出来なくなります。
そうなると、お肌が水分不足になり、かさつきのあるお肌になってしまうのです。
シミが増えたり、濃くなる
シミは、ターンオーバーが正常に働いていれば、自然と排出されるものですが、ターンオーバーが遅くなるとシミのもとが、一番奥の真皮の部分に入り込んでしまう事があり、自然と排出されなくなります。
排出されないシミが増え、濃くなる原因になるのです。
ターンオーバーを促進する方法は?

ターンオーバーは、正常なサイクルで働いてこそ、お肌を健康な状態に保つことが出来ます。
乱れてしまったターンオーバーは、私たちの日常生活の習慣で、修正することが大切です。
ここでは、普段の生活で、ターンオーバー促進のために出来ることを、ご紹介したいと思います。
ターンオーバーを促進して、健康な皮膚の状態を作るには、口から入るものがとても大切です。
動物性のたんぱく質の摂取
動物性たんぱく質は、私たちの細胞にとって、エネルギー源となり筋肉やお肌の細胞の材料になる大切な栄養素です。
不足するとお肌の不調に直結するので、意識的に摂りたい栄養素ですね。
ビタミンやミネラルの摂取。
「ビタミン」や「ミネラル」も、ターンオーバーを促進するのに、重要な栄養素です。
特に、ビタミンB群は積極的に摂りたい栄養素ですね。
そして、ターンオーバーを乱れさせてしまう原因になる「活性酸素」に対して、抗酸化作用のある「ビタミンA」と「ビタミンC」の摂取も大切です。
「ビタミンE」や「鉄」も、血行促進効果があり、ターンオーバー促進に役立つ栄養素です。
しっかりとした睡眠をとる
お肌の新陳代謝には、成長ホルモンの分泌が欠かせません。
しっかりとした睡眠をとることで、成長ホルモンの分泌を促し、ターンオーバーを正常に保ちます。
運動で血流を良くする
全身にしっかり血液を送り、筋肉によって全身の代謝を安定させることも、ターンオーバーを促進するには大切です。
代謝を上げて、血の巡りを良くする習慣をつけましょう。
ターンオーバーと化粧品の関係は?

ターンオーバーを正常に保つのに、普段のスキンケアで使用する化粧品は、どのような効果をもたらしてくれるのか、気になりますよね。
ここでは、ターンオーバーと化粧品との関係について、解説していきたいと思います。
ふき取り化粧水
まずは、古い角質を取り除く目的で使う「ふき取り化粧水」です。
「ふき取り化粧水」で、古い角質を取り除くことで、ターンオーバーによるお肌の入れ替わりを、サポート出来ます。
その結果、ターンオーバーを促進するための美容成分を、効率よくお肌に浸透させることが出来るのです。
保湿力の高い化粧水や美容液
ビタミンC誘導体や、保湿成分のヒアルロン酸などが配合された化粧品は、ターンオーバーの促進にとても良い働きをしてくれます。
保湿をする事で、きめの細かいお肌になるだけでなく、お肌の内側まで浸透する成分によって、肌本来のサイクルを呼び戻します。
ピーリング剤によるケア
ピーリング剤によって、お肌に刺激を与え、ターンオーバーを促進するとよく言われますが、刺激の強すぎるピーリングは、かえってターンオーバーの乱れを招いてしまいます。
ターンオーバーの促進は、刺激や無理に正常にするのではなく、あくまでお肌の本来の力をサポートしつつ促進させていくことが大切です。
UV効果のある化粧品
紫外線の刺激は、ターンオーバーを乱れさせる大きな要因です。
ターンオーバーの乱れを引き起こす「メラニン」が、紫外線に当たる事で、肌トラブルの原因になるのです。
化粧下地やファンデーションは、UV効果のあるものを使い、ターンオーバーを促進するのに最適な肌環境を整えましょう。
プランタ配合の化粧品。
ターンオーバーを促進する成分として有名なもので、「プラセンタ」があります。
プラセンタには、「保湿ケアと美白ケア」、「ターンオーバー促進作用によるニキビケア」、「コラーゲンの生成を促すエイジングケア」、という特徴があります。
プラセンタは、哺乳類の胎盤から抽出されたもので、マルチな美容成分として注目されています。
胎盤は、赤ちゃんを育むものでもあるので、私たち人間の細胞を再生させるのに、とても適した成分なのです。
古い角質を取り除き、しっかりとターンオーバーを促進させる成分をお肌に入れてあげることが、ターンオーバーの促進に繋がるのですね。
まとめ

- ターンオーバーは年齢によって周期が違う。
- 計算式で年齢に合った周期を知ることが大切。
- ターンオーバーは、速すぎても遅すぎても肌トラブルに繋がる。
- ターンオーバー促進のためのポイントを、日常的に意識する事が大切。
私たちのお肌は、生活習慣や年齢によって、肌トラブルが変わってきます。
ターンオーバーのサイクルは、常に一定ではなく、計算式によって自分のサイクルを知る事が出来るのです。
ターンオーバーが、適正な速度での入れ替わりを保つことで、私たちのお肌は常に健康な状態を維持できています。
日頃の生活習慣を気をつけ、必要な栄養素をしっかり摂る事で、ターンオーバーの促進を促しましょう。